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ホテル清掃でにおいを消すのが最も困難とされているのが香水です。
清掃リーダーさんが「香水の臭いが取れない」と支配人に助けを求めに走る光景はホテルの日常です。
香水には数百種類もの香料が人工的に化学調合され、様々な香りが時間とともに変化します。時系列でトップノート、ミドルノート、ラストノートと変化し最後に残る臭いはラストノートです。ラストノートの分子結合は非常に強く、なかなか分解されません。

ホテル宿泊客は煙草以上に体臭や香水の臭いを気にします。
実は、煙草臭は喫煙室である限り宿泊客もあきらめているところがあります。壁やカーペットに染みついた臭いなどはいつからのものかも分からず、どうせ清掃でも取れないのだろうと不本意ながら納得されます。
ところが、香水の臭いや体臭はそうはいきません。宿泊客は客室に残る他人の痕跡をとても嫌がります。例えば、バスタブに毛が1本落ちていただけで部屋をチェンジさせるお客様もいるほど。体臭や香水のにおいも他人の痕跡なのでホテルはしっかり消臭する必要があります。

体臭オヤジ臭サラリーマン

代表的な体臭に「加齢臭」があります。加齢臭の臭気成分はジアセチル(腐ったような脂臭、オヤジ臭)とノネナール(ほこり被った古本のような老齢臭)で、皮脂の酸化などにより主にヒトの背面から発生します。

同じく客室に残る体臭に「足の臭い(イソ吉草酸)」があります。イソ吉草酸は悪臭防止法で規制されるほど僅量でも強烈な臭いを発します。また、体育会系学生団体などを受け入れた際、チェックアウト後に残るもわっと酸っぱい「汗臭」の成分は酢酸、アンモニアなどです。他に、女性の大半が苦手とする「オトコ臭い」臭気成分(アンドロステノンC19H28O)があります。

オゾンはこれら体臭の消臭に高い効果を発揮します。

体臭と香水脱臭のコツ

①先ず窓を開け換気を行い、室内に浮遊する臭気成分を排出します。
 →香水臭は匂いが室内に広がり過ぎて発生源が特定し辛いため、空間に漂う香水をいったん除去します。
②次に臭いの発生源を嗅いで+探します。体が直接触れそうな背もたれなど。
 →香水は立鏡正面の床や玄関口付近に付着していることが多いようです。
③臭いの源を湿らせた布(無水アルコールが効果的)で丁寧に拭き取ります。
④窓を閉めてエアコンを(または送風機等)除湿運転させます。
⑤オゾン脱臭機を運転します。必要に応じ換気と追加運転を繰り返す。
※香水は基本的に揮発成分なのでドライヤーで熱を当てるのも効果的です。
いざという時のために数千円でスチームクリーナーを購入するとよいでしょう。
※香水の臭いの元を探す際、嗅覚が麻痺したら固く絞った濡れタオルを鼻に当てたまま2,3度鼻から息を吸い込むと嗅覚が戻ります。

香水臭い

【香水臭とオゾン】
香水やお香
は「天然香料」と「合成香料」の2つの成分の配合によって作られています。合成香料は石油系物質を人工的に強く分子結合させているため、オゾンの酸化作用が起きにくく他の悪臭物質と比べて脱臭が困難です。香水の脱臭にはコツと手間が必要です。

香水の消臭のコツはニオイ源を発見し、水やアルコールに浸して直に吸着拭き取り、さらに残臭を熱で揮発させる。これをオゾン脱臭や換気と組み合わせると効果が高まります。

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